八王子市の日本遺産「霊気満山 高尾山 ~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」について

 

(千人塾との関わり合い)

 

・塾生の会の山本二郎です。

かねてより、八王子市教育委員会にて携わっていた業務に関し、6月19日、文化庁に申請していた八王子市の日本遺産ストーリー、「霊気満山 高尾山 ~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」が東京都で初めての日本遺産として認定されましたので、お知らせします。

 詳しい内容は、八王子市の公式ホームページでご確認ください。

 

  *公式ホームページは下記の「八王子の日本遺産」。

  

 

・6回生の塩見です。

 

八王子が「日本遺産」に他の20件と共に認定されたと朝日新聞で知りました。思えば、約4年程前に矢島さん(13回)が「日本遺産」への登録を提案され千人塾として取り組むことにしました。

然し、その時点では時期尚早だったのか成功しませんでした。今回、登録できたのにはどのような経緯があったのか是非知りたいですね。大沼さん(会長)か矢島さんか山本さんがご存知であれば是非教えて下さい。いずれにしても大いに喜びましょう。

 

 

・大沼です。

塩見さんのおっしゃる通り、元々日本遺産について教えてくれたのは矢島さんでした。

2016年5月上旬、市長とのタウンミーティングで一度矢島さんが日本遺産申請を促したと聞きましたが当時は市長も日本遺産について知識がなく、申請の予定はないとの回答で終わったそうです。その直後、矢島さんから相談を受け、次の市長タウンミーティングで今度は大沼が発言してほしいと言われ、発言の希望を出したのですが、大沼は以前別件で発言したことがあり、今回は遠慮してほしいと申し出があり見送った経緯があります。

次に検討したのは、大沼が居住する大和田地域を地盤とした市議会議員へのアプロー

チでした。同じ2016年5月中旬、議員とアポイントを取り、矢島さんと大沼の二人でプレゼンテーションし、6月の市議会で質問してもらうことにしました。矢島さんと大沼は市議会を傍聴しました。そして当時の生涯学習スポーツ部長から前向きに検討する旨の答弁を引き出すことができたのです。

日本遺産の申請は毎年1月頃に書類を提出し、5月頃認定されるというスケジュールになっています。私たちは、翌2017年が市制100周年を迎えることからすぐに申請手続きに入り、1月申請、5月認定となれば100周年事業の大きな目玉になると思っていたのですが、考えてみれば予算もなく、ストーリーを策定する時間があまりにも短すぎるため実現はとうてい叶わないことでした。

市議会で前向き答弁があったものの、その後はしばらくなしのつぶて状態が続きまし

た。当該市議から連絡があったのは2017年末か2018年初めだったか定かではありません

が、市議から市が予算を計上したことを聞きました。いよいよ本腰を入れて市は取り組むことになったのです。塾生の会会員の山本さんはその業務のため市の職員として勤めることになったの聞きました。具体的な準備作業については山本さんに聞かなければわかりませんが市のホームページの「日本遺産認定ストーリー」を見ると、その構成文化財として高尾山から八王子城、滝山城、小仏関跡そして多摩織まで多岐にわたり網羅されています。これらをまとめるのは膨大な作業となり、人材も多数携わったことは想像に難くありません。そうした人たちの努力があって2020年認定のため申請をし、6/19の発表のとおり正式に認定されました。携わった人々に敬意を表したいと思います。

いままで東京にだけ日本遺産はありませんでしたが、八王子は東京で唯一しかも単独で日本遺産認定をされた自治体となります。文化庁は今回の認定をもって、当面最後とすると表明しています。まさにギリギリのタイミングでの認定でした。

以上、記憶をたどって雑文を書いてみました。

 

 

八王子の日本遺産のホームページ